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シージ試合雑感想#117 BDS vs TSM - DreamHack Montreal 2019 - Fanal Day - Semifinals -

BDS vs TSM - DreamHack Montreal 2019 - Fanal Day - Semifinals -


※注意事項※

・生放送を見ての初見の感想/考察であることが多いです。
・内容の細かい推考/修正は行っておりません。文章として成り立っていない部分もあります。
・人名や場所名が所々間違っているかもしれません。誤字、脱字もあるかもしれません。
Twitterに短く纏めて投稿する前の下書きのようなものです。
・すなわち色々と雑です。ご了承下さい。



TSM vs BDS - Map1 @Clubhouse | DreamHack Montreal 2019 (8th September 2019)


TSM vs BDS - Map2 @Kafe Dostoyevsky | DreamHack Montreal 2019 (8th September 2019)

siege.gg




(感想)

BDS vs TSM


Map:クラブハウス(TSM)、カフェ(TSM)、海岸線



1マップ目:クラブハウス(TSM)

マーベリック、ヴァル、BDS ban
火花、ミラ、TSM ban
BDS攻撃スタート



1ラウンド目、地下防衛
BDSは正面階段、バイク、青階段、途中から洞窟にも行って攻めている。

正面階段からの圧力が大きいので、TSMは全員の意識がそちらに向いてしまったのだろうか。
バイクからPeekしていたRenshiroサッチャーに2カットされて防衛ラインが崩壊した。

カットが発生してからの畳みかける感じはBDSの特徴とも言える。


2ウンド目、地下防衛
TSMは先ほどのラウンドの反省か、武器庫の補強を増やしている。

TSMはBDSのロックに抜かれて行ったりするが、カピタオの火矢に合わせてPeekしたイエーガー、洞窟の1on1を制したBeauloリージョンのカットが大きい。

BDSは集団による狭い範囲での殲滅が上手い印象もあるので、囲まれる前に勝負を挑むのは良い。(単にクラブ地下だからかもしれないが。)


3ラウンド目、金庫防衛
BDSは倉庫に入ったゾフィアが一人でガレージ1階に勝負を仕掛けたり、地下遊撃に対して(ドローンによる援護はあったものの)Shaiikoアッシュが単独勝負を仕掛けたりと、確実性よりもスピード感を重視しているのだろうか。

金庫階段とガレージ2階に同時にアプローチをして、強引な階段上がりを行うように見せながらも、平面に圧力をかける形に変えたりと、変幻自在というか不思議な感じの攻めだ。

テンプレではあるが、の改装現場からの室外への飛び出し+監視室へのPeekがよかった。


4ラウンド目、ベッド防衛
BDSはシャワーがすでに片面開いているのに、さらにヒートチャージで割る面白い選択。
撃ち合いでシャワーからどかすのではなく、強制的に射線を作ろうという意図だろう。

それと合わせた(合っているようにも見えなかったが。)Shaiikoアッシュのハッチドロップは咎められ、予測しにくい位置のロックも抜かれ、金庫からのPeekで蘇生時に抜かれ、最終的には大きな人数差がついた。

BDSはクレイモアやロックなど後ろの抑えとなる要素を強めていないので、NAのリテイクにガンガン行くスタイルと相性が悪いのかもしれない。

TSMは情報オペが無い状態でどのようにリテイクを成立させているのだろうか。


5ラウンド目、地下防衛
TSMはヴィジルを使うなどして1階や2階に広く遊撃に出るスタイル。

BDSの包囲的な攻めが上手くいって人数差が開いた。局所的に孤立した遊撃に対する連携はBDSの強みだ。

しかし、クラブハウスに関してはBDSのメタ的な攻め方、基礎的な戦術に問題がある気もする。
地下攻めに関しては顕著だが、アクションを起こすタイミング、進行するタイミングがずれていることが多い。

TSMが想定よりも前めに勝負を仕掛けているから、という可能性もあるが、個々で削られていってしまうのはもったいない。


6ラウンド目、金庫防衛
TSMは地下防衛と同じように、2階金庫防衛でも地下に二人遊撃が出ている。
クラブにしては珍しくMapを広く守るような形だ。

BDSは動き回る遊撃を上手く捉えられていない。
TSMの遊撃スタイルはなかなかリスクが高いが、BDSのロックの薄さも重なってリテイクを数多く成立させた。

TSMはBDSのチームとして薄いところ、弱みをしっかりと理解して利用しているのかもしれない。TSMなら十分にありうる。

そしてBDSは相変わらずタイミングよりもスピード重視な感じだ。




TSM攻撃スタート
7ラウンド目、地下防衛
TSMは地下に籠っている相手に対して、クリアリングと安全地帯の制圧が素早い。

BDSは祭壇の射線を自ら?青階段に向けて作って、青階段に勝負している。

結果的には撃ち合いに負け、餅つき妨害の火矢を入れこまれることとなってしまった。

BDSは状況打破のためにバイクに逆進行する。不利をひっくり返すためには必要な行動か?

しかし、TSMはバイクが使えないことを理解すると青部屋から武器庫を壊滅させるような動きで、使えるところを確実に突くような動き。
ラウンド全体を通して戦術的要素の差を感じさせる。




TSMマッチポイント
8ラウンド目、地下防衛
BDSは籠っていても勝てないと判断しているのか、ガレージ倉庫まで戦いの場を広げている。
Shaiikoイエーガーがギリギリの勝負を勝ち、その後ダウンしても蘇生してもらい、最終的には2on1をひっくり返した。
最初の撃ち合いの結果がラウンド勝敗にまで影響したラウンドだ。

BDSは人数差を獲得しても中央廊下のスニーク進行を許したりと、やはり危うい。


9ラウンド目、ベッド防衛
TSMはBeauloスレッジが中央階段を早めに上がって制圧。圧力をかけるような形。

かなりリスクの高い形だが、何かしらの確証はあったのだろうか。

事実としてBDSは階段に対して一人ずつPeekしていって、Beauloに狩られ続けた。
逆境を覆すためのハードな戦いも咎められ、ハイドで盛り返すも長続きはせず、そのままTSMが勝利した。












2MAP目:カフェ(BDS)

ジャッカル、ヴァル、BDS ban
カピタオ、マエストロ、TSM ban
TSM攻撃スタート


1ラウンド目、読書防衛
BDSはミラがいることを十全に活用できている感じだ。

3階のカクテルラウンジと白階段側から暖炉に貼るミラで防衛を強固にする特殊な守りだ。

シガーラウンジのエントリーを見れる工事、暖炉のPlantを下から突き上げ出来そうな1階食糧庫の穴、3階ミラを強める展開シールドとペストなど、Map再構築もいい感じだ。

TSMは3階を構うそぶりを見せつつ、平面攻めに切り替える形は適切な判断のひとつだっただろうが、うまく対応されてしまった。


2ラウンド目、3階防衛
TSMは突き上げや下からの射線への警戒が強い。

BDSはミラを使って籠るような防衛に見える。Shaiikoイエーガーだけが前めに戦っている印象だ。実際に屋上のロックを抜いたりするのだから驚きだ。

TSMは時間がかかって、冷蔵庫を処理せずにPlantに入ったので危なかったが、ドローンか何かで位置が追えていたのか時間ギリギリで勝利した。


3ラウンド目、3階防衛
BDSは相変わらずShaiikoイエーガーが単独でシガーショップに入って一人で戦っている。

BDS防衛は全体的にCoverの入られない、入れられない状況や勝負が多い気がする。少なくともこの試合では。

BDSのトイレミラは面白いのだが、シガーラウンジかトイレ前までの防衛線が崩壊すると一気に不利になる。


4ラウンド目、読書防衛
BDSはやはりCoverができない位置取りが多い。ハイド頼りなシーンも多い。

ドローンで完全に位置が追われていても勝つShaiikoイエーガーは凄い。
それに合わせて1階階段からリテイクを行えたのは良いだろう。

TSMは最後の2on2の判断と行動が素晴らしい。
2人で現地を取り切り、確実にCoverできる状況でPlant.

そして状況に応じて3階に再び上って不利を覆した。吹き抜けにあったドローンが効果を発揮したか。


5ラウンド目、1階防衛
TSMの堅実なロックと多数のライブドローンによる遊撃殲滅の巧さである。

BDSが不利になると多少無理にでもハードに戦ってくることも理解できており、BDSはやりたいことが通せない。

もっと早い段階で戦うか、前めの位置に複数人で前線を作る必要があるかもしれない。


6ラウンド目、1階防衛
BDSはヴィジルを使うなど、前線を引き上げて戦う。

TSMはPojoテルミが食糧庫ハッチを単独でドロップしていたりと不思議な感じの攻めだ。
平面の圧力と突き下げを駆使して、現地にリソースを割かずにPlantを成立させようとしたのだろうか。




BDS攻撃スタート
7ラウンド目、3階防衛
TSMの最初のカットは1階のパルスの心拍センサーによる決め撃ち?
Shaiikoアッシュが1の動きを行うことが多いので、それを狩るための動きだろうか。うまくかみ合った。

やはりTSMは後ろからのリテイクというのを狙っている気がする。
1階への布陣と心拍センサーによる索敵は後のリテイクを考えてのこと?

BDSの1の動きを何度も狩ると同時に、現地でも攻勢が始まっており、BDSの対応を許さない。


8ラウンド目、読書防衛
BDS攻撃の強みが発揮されたラウンドだ。

今回、haiikoアッシュは単独行動をやめ、代わりに切り込み隊長としての役割を担っている。

カットが発生した瞬間と機を逃さないようなチーム全体での攻勢というのは、BDSの特徴かつ強みだ。
相手が対応や対策を講じる、判断する前に状況を連続的に動かして、一気に優位を作ることができる。

カフェではこういった殲滅的な動きは重要なので、BDSがカフェPickしたのも理解できなくはない。


9ラウンド目、1階防衛
TSMのMapに広く展開する防衛に対して、BDSは付き合わずに平面攻めを選択したか。

現地が薄くなっているので、真正面からの突破も悪くない選択?

BDSは最終的に4on1になるが、ディフューザーを落としてからもったいない展開が続いた。もったいないラウンドだ。

大きな人数不利を背負った状態でひとつの階段に居座り続けたAchivedイエーガーの判断が結果的に良かったという見方もできるが。




TSMマッチポイント
10ラウンド目、3階防衛
BDSはチーム全体で2階を取る方針に切り替えたようだ。
その選択もある意味、薄いところを突く選択だ。

そして大きかったのはRenshiroサッチャーの階段途中上がりに対するロック。
本試合ではラウンド中途でのリテイクというのに苦戦していたので、ようやくの対応とも言えるかもしれない。

そしてBDSの瞬間的に圧力をかけられる、突破力を生み出せる特性も現れ出ている。


11ラウンド目、3階防衛
BDSは再び2階を重点的に制圧しに行く形。

TSMも対応のためか早めに勝負しているが、さすがにBDSの方がかけられる人数が多いのはあるか。
当たり前だが、3階を完全に放棄することは難しい。

Shaiikoアッシュの突破力、前進力も驚異的だ。
BDSの遊撃排除能力の高さ、そのスピード感には驚かされる。


12ラウンド目、1階防衛
BDSはベーカリーだけで戦術を完結させている。

手荷物預かり所、赤階段、2階列車、すべてTSMが取っている状態で未来は無いだろうと思ったが、TSMがミスったか。

設置位置がよかったのか?ニトロを失敗、上からの撃ち込みも失敗でPlantを許してしまった。もったいないラウンドだ。




延長
13ラウンド目、3階防衛
TSMは遊撃主体の形でなく、シガーラウンジで時間を稼いだり、突き上げによるPlant妨害に切り替えた。

BDSがチーム全体でひとつずつ手順を踏んでいく形になっているので、その対応も理解できる。

TSMはE側への2人がかりの飛び出し、突き上げによるPlant防衛など良かったが、状況の変化に対するBDSの適応力が高いのだろう。

すぐに殲滅寄りのアプローチに切り替わって現地を壊滅させた。



TSM攻撃
14ラウンド目、読書防衛
TSMのリテイクに対する堅実なロック、現地に詰める際のタイミング合わせの良さ、そういった要素がラウンド勝敗を分けた。

何回も見られている仕込みドローンも効いていたのかもしれない。

BDSは籠りめで防衛して途中からリテイクに出る形が多いが、ロック意識の高いチームにはなかなか通用しない。


15ラウンド目、読書防衛
BDSは1の動きでかく乱、イージーカットを狙うような本来のスタイルに戻った。

結果としてそれは前線の薄さに繋がり、3階におけるリテイクを許してしまっている。

攻め方が変わったことを察知して、ここぞという状況でリテイクを実行できたTSMの有機が大きかったのだろう。

BDSはあまり通用していなかった戦術に戻したことになるが、同じ直攻めを多用していたので、仕方なかったとも言える。
幅の少なさが最後にも響いた。














BDS vs TSM
最終的には細かい所から大まかな所まで、戦術面で差がついた印象。

戦術は全体的な幅も、1つ1つの深さもTSMが勝っていたか。

同時にTSMはマップピックから全般的な戦い方まで、BDSの弱点を理解していた節があった。

対してBDSは対応は見られたが、自分達の型を押し通そうとしていた。







BDSはとにかく防衛が不安定。

全体的にCoverが少ない。そうなると、Shaiikoの単独遊撃も無理が出る。

特殊な戦術は評価点だが、それを成立させる為に守るべきラインを維持できていない。

しかし、plant崩壊/カット発生の瞬間など、状況の急変に対する素早い決断は見事の一言に尽きる。
素晴らしい。







BDSの固定遊撃の処理能力の高さ、ロックの薄さなどリスクケアの低さ、shaiikoの1の動き、TSM防衛はそれらの点を考慮した戦術だった?

マップに広く展開する遊撃とラウンド中途のリテイク多用、心拍センサーによる1の動きの把握…それらに表れていたか。

相手に対応した戦術がTSMの躍進を支えている?