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メンタルとRainbow Six SiegeのPro Leagueについて好き勝手に考察する。ついった@Fuji3_R6

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シージ試合雑感想#151 NaVi vs WC - PL Season10 - Season Final -

NaVi vs WC - PL Season10 - Season Final -

※注意事項※

・生放送を見ての初見の感想/考察であることが多いです。
・内容の細かい推考/修正は行っておりません。文章として成り立っていない部分もあります。
・人名や場所名が所々間違っているかもしれません。誤字、脱字もあるかもしれません。
Twitterに短く纏めて投稿する前の下書きのようなものです。
・すなわち色々と雑です。ご了承下さい。



Natus Vincere vs. Wildcard Gaming - quarterfinals - Rainbow Six Pro League - Season X - Finals




(感想)

NaVi vs WC


Map:カフェ(NaVi)、海岸線(WC)、クラブハウス



1Map目:カフェ(NaVi)

カピタオ、イエーガー、NaVi ban
サッチャー、マエストロ、WC ban
NaVi攻撃スタート


1ラウンド目、3階防衛
WCは序盤からリスキルとニトロセル、中盤での積極的なリテイク。
積極的な撃ち合いにより部分ごとに崩壊させて勝利を導いた。

真正面からの打ち合いではWCも負けていない。


2ラウンド目、1階防衛
NaViはベーカリーをマーベリックで割ろうとしているが、うまくいってない。

その間にWCは自由に動けている。
序盤からの早めの勝負よりも、中盤の停滞に対する勝負で優位を作った。

NaViはいつもらしくない感じもある。


3ラウンド目、読書防衛
WCは撃ち合いでもかなり優位に勝っていく。

NaViは3階を制圧せずに、暖炉を攻める為にシガーラウンジを制圧して狭く勝負した。

しかし、WCがしっかりと周辺警戒をしているし、NaVi側も勝負を合わせられていない。
ドローンの使い方もいつもらしくない。


4ラウンド目、3階防衛
NaViは情報戦で不利に陥っているか?
WCの方が確実に情報を集められており、丁寧にやっても先置きされてしまっていることが多い。

WCは初めてのFinalながら、かなりしっかりとメンタルを保てている。
彼らの一番の強みなのかもしれない。


5ラウンド目、1階防衛
WCは広く展開し、飛び出しも含めてかなり積極的に勝負していく。

NaViも個人進行を増やして、相手に位置を悟らせずにWCの想定を越えていった。
NaViの強みが発揮されたラウンドと言えるか。


6ラウンド目、読書防衛
NaViは進行と攻めの狙いをぼやかすことが出来ていたかもしれないが、3階に勝負を仕掛けてる段階での裏取りを抑えきれない。

ドローンや連携の意識が薄れているか?
WCの分析と対策が上手いのか?




WC攻撃スタート
7ラウンド目、3階防衛
WCは1階から積極的に入っていく。
2階を制圧して下から攻めるような形だ。

かなり珍しい攻めだが、上下の撃ち合いを積極的に行っていくNaViの選択が裏目に出ている。




WC攻撃スタート
8ラウンド目、1階防衛
NaViはかなり狭く守っている。WCは突き下げなどかなり堅実に行えてしまう。

NaViは早めに撃ち合いで勝負するのではなく、相手の位置がある程度予測できる範囲で戦うことにしたのだろうか?
結果的にはプラスに働いている。


9ラウンド目、読書防衛
NaViは戦いの場が前に進んでいる。
室外やシガーラウンジで勝負を仕掛け、人数を削っていった。

妖怪の使い方も素晴らしい。最近のNaViはガジェットの使い方も特徴の一つだ。


10ラウンド目、3階防衛
WCは変わらず1階、2階を制圧して下から攻めていく。
突き上げで解決できず、同じ戦術を繰り返しているのでNaViも位置取りができている。

妖怪の位置や相手の詰めを待って、WCの勝負タイミングに付き合わないことで勝利を呼び込んでいる。
時間も稼げているし、WCは戦術的に高く優れているという訳では無いので、悪くない選択しだ。


11ラウンド目、1階防衛
NaViは相変わらず籠った守り方だ。

WCは包囲によってなんとか勝利をもぎ取った。
NaViはここぞという場面で少し腰が引けたか。

NaViも同じ戦術を繰り返したので、それが勝敗に影響したところはあっただろう。

WCは優位をひっくり返されながらも、メンタルを保って出るべきところでしっかりと前に出れている。















2Map目:海岸線(NaVi)

ライオン、ミラ、NaVi ban
火花、エコーWC ban
NaVi攻撃スタート


1ラウンド目、ダブルバー防衛
NaViはマップに広く展開してWCに狙いを悟らせなかった。

WCは予想できる相手の位置に対してリテイクのために動き回ったのか、その動きを狩られている。

WCは真正面からの撃ち合いで勝つ確率が結構高く、NaViも撃ち合いには若干消極的だ。それによってPlant後のひっくり返しが起こりかけている。


2ラウンド目、フッカー防衛
NaViの攻めの意図の読めなさはあるが、WCが狭く守っているので効果を発揮しきれていない。

WCは決め打ちを用いて積極的に勝負している。

WCは最終局面で積極的に撃ち合った結果、1on3をひっくり返されている。


3ラウンド目、フッカー防衛
WCは室外に積極的に戦う。ヴァルカメも使ってて勝負を行っていく。

NaViは側面や背面へのロック、抑え、警戒が強まってきている。
いつもらしい感じになってきた。

APACで見せたWCあの防衛はNaViもしっかりと分析できていたのだろう。


4ラウンド目、フッカー防衛
WCは決め打ちで優位を作っている。
NaViは迂闊なPeekも多かったか。WCの真正面からの撃ち合いの強さは驚きだ。


5ラウンド目、ダブルバー防衛
WCはリスキルを行うか、固く防衛するかしかできていない感じもある。

NaViの狙いの読めなさ、広範囲にアプローチしながら狙いを定めていく形が優位を生み出し始めている。
WCはイージーデスが多くなってきている。

海岸線ではある程度仕方ないことでもあるが。


6ラウンド目、キッチン防衛
展開はほとんど変わっていない。NaViが広くアプローチし、その位置取りを掴みきれず、勝負タイミングを把握できず、一方的にWCが動きや狙いを悟られ続けている。




NaVi防衛スタート
7ラウンド目、フッカー防衛
WCは下からの突き上げが好きなようだ。
突き上げと同時のラペリングロックでカットを発生させているか。

NaViの決め打ちも決まっている。
WCの攻めがタイミングが合わせられていない部分もある。Plantまでの流れを想定しきれていなかったか。
情報収集の面でも最後の詰めをまとめきれていないか。



NaViマッチポイント
8ラウンド目、キッチン勝手口防衛
WCは平面に広くアプローチ。広くMapを制圧して引きロックを成立させている。

しかし、ロックでローテーションを抑えきれていない。
綿密なローテーションカットを成立させられていないということだろう。

Kendrewのリテイクを抑えることができなかった。












3Map目:クラブハウス

マーベリック、ミラ、NaVi ban
ジャッカル、エコー、WC ban
WC攻撃スタート


1ラウンド目、地下防衛
NaViは序盤の単独リテイクや固定ポジションへの決め撃ちで優位を作る。

WCは2階に上がった相手に対して単独で構ったりと、チームで目標を設定しきれていないか?(単純に孤立した遊撃補助の途中上がりを警戒していただけ?)


2ラウンド目、ベッド防衛
WCはベッド直接の攻めか、金庫制圧かを迷って結局どちらも取り切れずに強引な現地攻めになった。

WCのメタ弱さがはっきりと表れている。
タイミングは合わせられているのだろうが、NaViの周辺警戒が上手だった。






3ラウンド目、金庫防衛
WCは時間がかかるものの、火矢やブリーチングペレットを使ってしっかりと人数を減らしていった。
仕込みドローンも使って、1階からのリテイクも防いだか。

ここまで正統派の防衛、攻めならば勝てるということだろうか。


4ラウンド目、地下防衛
NaViは地下籠りの防衛。
他のマップでもその籠った防衛で勝てていたので、悪くない選択だ。

WCのバイク攻めに対してNaViは周辺警戒を強める選択をした。
結果、予想が外れてバイクから突破された。

しかし、それでも焦らず周辺警戒を行い、連携してリテイクも成功させた。

WCはPlant後のリテイクを封じる連携が甘いと言わざるを得ないだろう。


5ラウンド目、金庫防衛
NaViは再び狭く守る防衛。

監視室外と改装現場を取られた状態で、NaViは自分達で勝負所を作れず、ロックやフラグで人数を削られていった。

NaViの防衛の選択も悪いと言える。カピタオもいて、相手もこなれていそうな金庫防衛で籠る選択は下策か。

地下と違って籠れるだけの現地の硬さが金庫防衛にはない。


6ラウンド目、ベッド防衛
NaViは金庫に拘らずに早めに引いていく。

WCは現地の情報を確保できていない。それによって強気の位置取りを防げていなかったりしている。

時間ギリギリの現地制圧は強力だが、Plantを落とされてCoverする時間的余裕が失われている。





NaVi攻撃スタート
7ラウンド目、地下防衛
NaViは遊撃を無視して早めに攻める選択をしたが、早さが足り切らずにWCに対応を許している。

位置をある程度把握されてWC側に勝負所を作られてしまった。
上下の撃ち合いでWCが勝っていく。ニトロセルなど中央階段への早めの勝負もチームで行えている。


8ラウンド目、ベッド防衛
NaViはトイレを割ることに成功しているが、Plantの段階でロックが甘かった。

あのPlantポジションを選択して、相手の位置も分かっていたのにロックを外したのは失策だ。金庫からの射線があったとはいえ、ミスだろう。


9ラウンド目、金庫防衛
NaViは早めの勝負をしっかりと咎めて、人数を削っていく。
餅つきの突き上げなどやるべきことがはっきりとしているので、攻撃に余裕がある。

1階の攻防もNaViが勝っていった。


10ラウンド目、地下防衛
WCは2階遊撃で時間を稼ぐ。

NaViは遊撃をロックで対処しようという割には、時間をかけすぎている。

青階段から攻めたり、祭壇を割ったり、チームとしてまとめきれていない感じが出ている。
NaViの攻めが悪かった。

ヒートチャージの自爆など含め、連携がミスしている。


11ラウンド目、ベッド防衛
NaViはライブドローンを二つ入れてアッシュに突っ込ませた。
かなり早い攻めでいい選択だと思ったが、WCが勝利した。そうなると後が続かない。

ハッチドロップなど面白い選択をしたが、WCの警戒が上回った。




WCマッチポイント
12ラウンド目、金庫防衛
WCは固く防衛している。

カピタオが居ない状況でガレージ制圧を試みて、ガジェットを使いまくっているとはいえきつい選択だったが、チームで目標を統一して勝ち切った。

それ以降はPlantアプローチとロックで片が付いた。




延長
13ラウンド目、地下防衛
NaViは 遊撃放置の地下攻めをついに成功させた。

WCは同じことを繰り返して戻りが間に合わず、地下の薄さを利用されて武器庫に進行されてしまっている。

WCの選択肢の狭さがここぞという場面で悪い方向に働いている。



NaViマッチポイント
14ラウンド目、地下防衛
NaViは変わらず籠った防衛。

WCの攻めが同じなので、ガスグレの使い方などもかなり時間を稼げるようになっている。

NaViは悪くない防衛だったが、運の悪さのようなものも見られた。
タイミングの悪さもあって無理なエントリーを許してしまった。



15ラウンド目、ベッド防衛
NaViはロックで序盤の勝利を奪っていったか?

WCは金庫から室外への複数人の勝負を行ったが、CTZNが捌き切った。












NaVi vs WC
WCは戦術の型が広いわけでは無いが、何度潰されても前に出て勝負できる精神力の強さがある。

エイムがぶれることもなく、土壇場でも引け腰にならず、優位をひっくり返されてもめげず、常にパフォーマンスが安定しているのは素晴らしい。

EU1位をここまで追い詰めた結果には称賛しかない。







NaViは勝ったものの、オフライン問題なのかいつも通りのチームパフォーマンスを十全に発揮できていないか。

ロック、チームの目標設定、タイミング合わせ。
部分ごとにミスが発生していて、オンライン通りの強さを安定して発揮できていない。

それが今後の試合で改善されるのか、されないのか注目だ。






WCの善戦は、勝負ごとにおけるメンタル安定性の大事さを象徴しているように感じる。

エイムをするのも、戦術を実行するのも、行うのは人間だ。
どんなに戦術が優れていても、行う人間が不安定になっては実力を十分に発揮できない。

逆境に晒されながらも精神を保ち続ける秘密はどこにあるのだろうか。