シージ試合雑感想#113 DZ vs 父ノ背中 - DreamHack Montreal 2019 - Day1 - GroupB -
DZ vs 父ノ背中 - DreamHack Montreal 2019 - Day1 - GroupB -
※注意事項※
・生放送を見ての初見の感想/考察であることが多いです。
・内容の細かい推考/修正は行っておりません。文章として成り立っていない部分もあります。
・人名や場所名が所々間違っているかもしれません。誤字、脱字もあるかもしれません。
・Twitterに短く纏めて投稿する前の下書きのようなものです。
・すなわち色々と雑です。ご了承下さい。
DreamHack Montreal Minor 2019: Day 1
※時間指定済み
(感想)
DZ vs 父ノ背中
Map:領事館(FB)、クラブハウス(DZ)、ヴィラ
1マップ目:領事館(FB)
カピタオ、エコー、DZ ban
ノマド、ミラ、FB ban
FB攻撃スタート
1ラウンド目、地下防衛
FBは2階から取ってピアノに圧力をかけながらも、ピアノを取り切りはしない形。
そのままどうするのかと思いきや、リテイクをカットした直後くらいからガレージにラッシュ的に詰める動き。
丁寧に作戦を進めようとして結果時間切れになる、今までのFBとは違ったような動きに見える。
単独スニークインの形でもないし、かといって丁寧にやり過ぎることもなく、チームプレイが出来ている。
2ラウンド目、ビザ防衛
リスキル以降、FBは単独エントリーや単独進行が目立つか?
一人でいくつもの射線を気にしなければならない状況、Coverの見込めない状況が連続して、イージーカットが続出した。
3ラウンド目、2階防衛
DBはDustelさんがジャッカルを多用している。ロール変更だろうか。
DZは自販機前の前線構築とクロスが素晴らしい。
展開シールド、1階天井の仕込みニトロ、一人が飛び出して引く動きに合わせてもう一人がPeekする動き、会議のイエーガーの位置取りと決め撃ち、連携の高さが窺える。
FBは真正面からPeekによる突破を狙ったが、全て察知されて阻止された。
4ラウンド目、地下防衛
DZはFBが対応として作戦を変えてくるだろうと読んだのか?それとも単純に同じ作戦をくり返さなかっただけか?
早めのリテイクやロックに正面から喧嘩を売るような形でFBのロックに食われていった。
FBはやり方を変えなかったのが良い方向に働いたが、真正面の撃ち合いや裏の1の動きをカットされて4on2をひっくり返されそうになるなど危ない。
5ラウンド目、ビザ防衛
DZは上を放棄して2階逆側から圧力をかけるだけに留めている。
1階現地エントリーに対するDZの射線作りと分担が優れている。FBはエントリーしてもショットガンで狩られる。
そしてPlantに入ったことをしっかりDZは察知していて、逆ラッシュのチーム連携が始まる。その切り替えも素晴らしい。
6ラウンド目、2階防衛
DZはクラッシュを入れてさらなる揺さぶりをかけている。先ほどの自販機守りとは一変した防衛スタイルだ。
それにFBが対応しようとしてテラスを重視することも分かっていたのだろうか。情報ガジェットなしに飛び出しが行われている。
対応に対する対応がしっかりできるのがDZだ。
非常階段からのAppleバックの思い切った詰めなど結果的には良かったが、DZのCoverの早さもあって詰め切ることができない。
DZ攻撃スタート
7ラウンド目、地下防衛
FBは地下に籠もる形。
DZも時間はかかっているが、取るべき部屋とやるべき工事が終わってPlantに突入している。
Plantに対してFBが対応しようとすると同時に非常階段からの決め撃ちや裏の1の動きが刺さっており、タイミング合わせの点が優れている。
正攻法に籠もった防衛に対する戦術的な回答がしっかりしている。
裏のHyperツイッチを止めれればまだ分からなかったが。
8ラウンド目、地下防衛
FBは再び籠もる形で、早めにリテイクを仕掛けるスタイルを選択したか。
しかしDZはしっかりと全ての階段を包囲して、内側からのリテイクを許さなかった。
DZのカットが続いたということは、FBもタイミングを合わせての行動だったのかもしれないが、内側から包囲を食い破るのは容易ではない。
DZマッチポイント
9ラウンド目、地下防衛
FBは2階や1階に遊撃を出して遊撃で決着を付けようとする形。
実際にヴィジルで時間を稼ぐことに成功するが、DZの包囲の狭め方が上手い。
そして1カットした後はそこに固執せずに、ピアノに対する一点突破の形に切り替わるのも素晴らしい。
複数射線からのCover感も一方向からのCover感にも優れ、FBが状況の変化に合わせて現地からリテイクしてくる動きにもロックがしっかりと入っている。
2Map目:クラブハウス
アッシュ、ミラ、DZ ban
マーベリック、エコー、FB ban
DZ攻撃スタート
1ラウンド目、地下防衛
FBは2階に遊撃に出て時間とリソースを削りながら引いていく形。
DZは1階に素早くエントリーして引きロックしていたが、おそらくハッチドロップを追い切れなかった。
その後は籠もってのぶつかり合いになるが、FBはバイクからのエントリーを容易に許してしまったり、それのCoverも行いきれなかったりと危ない。
結果的には少人数戦になって、位置取りの意外性もあって勝利したか。祭壇のDZに対するガスグレも効いただろう。
2ラウンド目、金庫防衛
FBは逆棟、ベッドから徐々に引いていくような形か。
DZは逆棟に人数をかけて確実なCoverを維持しながら押し込んでいく。遠距離からの火矢による餅つき阻害もGood.
最後の詰めの段階におけるDZのタイミング合わせが素晴らしいのだろう。全方位から詰められている。
FBは見当違いなところを見てしまったりしている。
3ラウンド目、金庫防衛
DZの現地に詰めるタイミング合わせがやはり素晴らしい。Coverも優れている。
改装現場から詰める段階で監視室外からもエントリーが始まっているし、金庫を動かす火矢の使い方やスモークによる射線カットも巧みな行動だ。
DZの戦術に耐える難しさを感じさせる。
4ラウンド目、地下防衛
FBは再び遊撃で決着を付ける形。単独遊撃を複数出してかき乱そうという狙いだろうか。
単独遊撃が多いのは良い方向にも悪い方向にも働いているが、DZが下した判断がただ素晴らしい。
遊撃が多いなら現地が薄いだろうということで、遊撃を放置してさっさと現地でPlant、慌てて戻ってきた遊撃を悠々と引きロックで処理している。
こういった動きが日本チームにもっと増えて欲しい。
5ラウンド目、地下防衛
Kenkiリージョンが恐れずに積極的に動き回ってテルミカットの快挙。
キッチン前廊下は先ほどのラウンドはラペロックが入っていたので、なかなかの勇気だ。人によっては蛮勇と言うかもしれない。
FBは人数有利を取って割り職も一人カットしているが、最後の詰めの段階のスピード感に着いていけていない。報告の遅れのように感じるシーンが多い。
6ラウンド目、地下防衛
FBは変わらず遊撃で時間を稼ぎながら引いていく形。
DZも対応が進んでいて、引きロックが素早く入る。1カット。
その後はインパクト餅つきの段階での上下の撃ち合い、突き下げに対する積極的な撃ち合いの敗北、ロック負け…FBはどんどん人数が削られていった。
チームとして目標を統一出来ていない感じもする。個人毎のその場対応にも見えてしまう。
FB攻撃スタート
7ラウンド目、地下防衛
DZの青部屋に対する射線、Coverの敷き方。心拍センサーを使った中央階段ロックに対する執拗なニトロセル。
DZは撃ち合いを用いなくても人数を削っていける。それはFBとの大きな違いの一つだろう。
DZマッチポイント
8ラウンド目、金庫防衛
FBは改装現場1、ベッド外補強から4の形か。
ベッド窓のロックが居ないのでDZは自在に動けてしまっており、危ないかと思ったが、主動隊が人数差を作ることに成功。
しかしその後のロックやCoverの面で問題があった。せっかくの人数有利を一切活かしきれずにカットが続いていってしまった。
DZ vs 父ノ背中
FBは自分達の戦術的な型を押し通すようなチームだが、相手は世界最高峰の戦術チームDZ。
FBは戦術の幅、強度、タイミング、連携、Cover、報告の精度、あらゆる面でDZに勝れなかった。
貫き通したい自分達の型で勝てないうえに、DZは幅広い対応が行える。
それは如実に結果に出た。
FBは領事館1ラウンド目など、新しいチームプレイを見せたが、結果としては大敗。
しかし正直な話、現日本の戦術的成熟度を考えると、大半のチームが同じ結果になるのではないかとも感じる。
現環境は戦術を最優先していても勝てない。それは同意する。
しかし、この大敗には色々と考えさせられる。
DZはタイミング合わせがまず素晴らしい。
チーム全体で同時に詰めることが出来ていて、FBは報告が追いついていなかった。
包囲の狭め方もFBの遊撃を逃がさず、リテイクを許さず、追い込むことが出来ている。
そして、遊撃主体に対するラッシュなど搦め手も使える。
DZに戦術で勝つ難しさを感じさせた