猫、Siege、F3

メンタルとRainbow Six SiegeのPro Leagueについて好き勝手に考察する。ついった@Fuji3_R6

MENU

シージ試合雑感想#114 REC vs Chaos - DreamHack Montreal 2019 - Day1 - GroupD -

REC vs Chaos - DreamHack Montreal 2019 - Day1 - GroupD -


※注意事項※

・生放送を見ての初見の感想/考察であることが多いです。
・内容の細かい推考/修正は行っておりません。文章として成り立っていない部分もあります。
・人名や場所名が所々間違っているかもしれません。誤字、脱字もあるかもしれません。
Twitterに短く纏めて投稿する前の下書きのようなものです。
・すなわち色々と雑です。ご了承下さい。



DreamHack Montreal Minor 2019: Day 1
※時間指定済み



(感想)

REC vs Chaos


Map:海岸線(Chaos)、領事館(REC)、クラブハウス



1Map目:海岸線(Chaos)

ノマド、マエストロ、REC ban
カピタオ、ヴァル、Chaos ban
REC攻撃スタート



1ラウンド目、ダブルバー防衛
RECはいつも通りMapに広くアプローチしている。

Chaosも積極的に動き回って撃ち合いを行う。

終盤の1分過ぎたあたりで、Chaosの集団リテイク。総計3人がかりで行われていたのでChaos有利になるかと思ったが、結果はRECがカットを重ねた。

Chaosは個人ごとに複数の場所でリテイクを行うことが多いが、今回はチームプレイ的なリテイクだった。これは大きな変化のひとつかもしれない。
それを捌き切ったRECも凄いが。


2ラウンド目、フッカー防衛
Chaosは早めの段階からリスキルや窓からの室外へのPeekによって勝負をしかける。
それはいくつか成功するものの、いくつかは失敗する。

Skysの瞬間的な窓割れに対するAIM合わせが恐ろしい。

RECはいつも思うがLaXInGが要だ。
柔軟に動いてチームの足りないところを補強し、単独で動いていても高確率で勝ってくれる。

得難い人材だ。このラウンドでも存在感を発揮している。
途中の1階からエントリーして裏を取る動き、最終局面でのVIP廊下での進行抑制など、その働きは大きい。


3ラウンド目、フッカー防衛
海岸線におけるRECの得意技が発揮されている。
しれっと入れるところからエントリーした1の動きが遊撃に圧力をかけ、ローテーションを抑制し、存在がバレたら生き残ること重視の動きに変わって圧力を与え続ける。

場合によっては仕込みドローンによるライブでの情報共有が行われたりするのも強力だ。

海岸線における防衛側の自由な遊撃を封じることのできるREC攻撃は先進的(だと思っている。)

局所的な単独遊撃に対する連携なども素晴らしいが、最後の局面で突入が少しずれてしまった。アクアリウムからのの動きが止められてしまったことも大きい。
最後の場面でドローンが回せていないのが裏目に出ているか。


4ラウンド目、ダブルバー防衛
RECは1の動きの要因がSkysからFoxAに変わっている。
こういったロール変更の柔軟さもRECの強みの一つだ。それによって1の動きが非常に読みにくい。

Chaosは廊下からサンライズ側にミラを張り、それを勝手口からロビーに向けて張ったミラで守るような形だったが、RECは早めに人数有利が取れたのもあって、素早く現地にPlantを仕掛ける動きを見せた。

こういった思い切りと判断の良さは性格によるものなのか、仕込みドローンが効いているのか。
ブルーバーへエントリーして、遊撃の戻りをカットする形も不意を突けている。


5ラウンド目、キッチン防衛
今度のRECは現地へのラッシュに近い形でのPlant戦術。スモークに紛れて素早くPlantを行った。

その前段階としてフッカー周辺での攻防があり、その際に無理に戦わずに引いたRECの判断も良い。
加えて屋上からの引きロックがここに来て初めて入っており、これまでとは違った形で遊撃抑制を行えている。

そういった別のアプローチで遊撃に構いつつも、本命は奇襲的なPlantだった。
その流れを称賛したい。

Chaosは遊撃やリテイクが真骨頂だが、多用な遊撃抑制によって明らかに動きにくくなっており、動きが固く、本来の実力が発揮できていない印象だ。

遊撃がうまく通用しないので、アイデンティティを若干見失っている節もある。
そういう場合は正攻法で戦ってみるのも手なのだが…


6ラウンド目、フッカー防衛
Chaosは相変わらず遊撃で動き回ってリテイクしようとしている。それが彼らの強みだから仕方無いとも言える。

しかし同じ行動を繰り返しているとも言えるので、仕込みドローンによる勝負タイミングの察知や強めのロックによって咎められていった。





Chaos攻撃スタート
8ラウンド目、キッチン防衛
画面には映らなかったが、Chaosが遊撃をほぼ同時に2カット。
REC側が勝負を仕掛けたのか?

それによってRECは単独での勝負をせざるを得ない状況にもなり、Chaosは連携して攻撃できた。

Chaosは2人とライブドローンのような動きが見えたが、そういった戦術的な動きをどれくらいするチームだっただろうか。


9ラウンド目、フッカー防衛
Chaosは1階サンライズにいる遊撃をドローン、2人の人員、ドッケビ電話を組み合わせて処理する動きがうまかった。

しかし、少し時間がかかりすぎただろうか。

最後の無理押しの形は察知され、籠って防衛しているRECを突破できなかった。
Chaosがやるべきだったかもしれない防衛がこの形で、加えて言えば、唯一通せた防衛がこれだ。

単純にフッカー中が耐えるのが上手かっただけとも言えるが。




RECマッチポイント
10ラウンド目、キッチン防衛
Chaosも遊撃に構ったりせずに勝手口から直接攻めるような形。

RECがガスグレ投擲をミスってくれたのでPlantも通った。

その後はRECのリテイクが強力でロックを抜いていったのか?それともChaosがCoverを入れるために強気に勝負しすぎたか?

Plantを無理やり成立させるために位置取りが悪くなっていたのかもしれないが、勝手口周辺でカットが続いてしまった。

そうなるとKrippsドッケビの1の動きも生かされにくくなってしまい、慌てて移動したところを狩られてしまった。
Chaosのロックや位置取りのミスはあったかもしれない。










2Map目:領事館(REC)

ノマド、ヴァル、REC ban
カピタオ、エコー、Chaos ban
REC攻撃スタート


1ラウンド目、2階防衛
RECはフラグで非常階段を飛ばしている。ガジェットが下手くそな上位チームと言えばRECだが、段々とうまくなりつつあるようだ。

そしてインの使い方。非常に面白い。

待合室に防衛が居ないことが分かったら、奇襲的にラペエントリーしてPlantに入った。
余ったインは下のパルスに向けて放ったりもしている。

結果的には会議のスモークにフラッシュが入っていないかったこと、イーヴィルアイによってPlantの位置取りなどが把握されてしまったことによりPlant失敗。

しかし、生き残っている偉大な男がいた。LaXInGだ。
裏からの1の動きで勝敗を決める重要な1カットを奪い取った。それが決めてとなった。


2ラウンド目、地下防衛
RECは再び面白い攻めをしている。

今度は分かりやすくガジェットを使っている訳ではないが、領事オフィスの遊撃を半分放置しつつピアノへアプローチをかけるという形だ。

領事オフィスにはなんと下から、つまりピアノからフラグを投げたりして圧力をかけ、それによって動いたところを領事オフィスラペリングでカットした。

リテイク(またはCover?)もそのままカットして人数有利を作った。
そうなるとChaosというチームの性質上、不利でも積極的に撃ち合う。

結果RECが勝った。


3ラウンド目、ロビー防衛
Chaosは地下から2階まで広く遊撃に出る得意のスタイル。

RECはジャッカルによって地下からさっさと追い出し、そのことを利用してピアノで1カット。

Chaosのピアノエントリーに対する工事がいい感じだ。
それでも正面玄関との撃ち合いやエントリーに勝ちきれずに1on3.

ここでRECの弱点とも言える「最終局面でドローンが回っていないことによるミス」が発生してしまう。
上の遊撃の位置を追い切れていなかった。

RECは細かな戦術的判断にはやはり甘さが残る。


4ラウンド目、地下防衛
Chaosは何人も遊撃に出るような形ではなく、2人だけを遊撃に出して3人が籠る。
そして餅つきを成功させた。

RECは2階の進行、ピアノへの圧力、ガレージの割り、ほぼ同時進行でやっている。
狙っているのかは分からないが、相手に糸を読ませにくい形だ。

それでも籠っているChaosを突破することはできなかった。
Chaosはこれを海岸線でもやりたかったところだ。


5ラウンド目、2階防衛
RECはやはり正攻法な戦術が上手くなっているのだろう。
非常階段のロックとフラグで確実にカットを重ねることが出来ている。

領事オフィス突入の段階で人数を削られたら、殲滅に近い形に切り替えるのも良い判断だ。

最後のパルスに対してもPlant位置をずらすことでハッチ下に誘導してカットした。
こういったカットを誘う連携やプレイはRECの良いところだ。

シージ的な戦術というよりはFPS的なプレイと言えるか。

Chaosは防衛パターンが固定化されてしまっていて、読まれやすい。


6ラウンド目、ロビー防衛
今度は2階に付き合う形のREC.

Chaosが会議から飛び出して管理事務側に積極的に勝負してくれたので、人数差を作ることが出来ている。

繰り返しになるが、Chaosは人数差ができると不利でも撃ち合っていく。
そしてその癖はRECに読まれている。ロックが厳重に入っている。




Chaos攻撃スタート
7ラウンド目、地下防衛
海岸線の時から思っていたが、RECはリテイク最重視の防衛は止めたのだろうか。
それともミラがあるから?Chaosの戦術的弱さを理解して?

Chaos時間を浪費しすぎていて、ただ籠っているRECを崩せない。
ガスグレでどうしようもなくなる時間にまで至ってしまっている。


8ラウンド目、2階防衛
RECが非常階段を放棄しているので、Chaosは早めに非常階段を取れている。

ピアノから非常階段へのリテイクも完全に防ぐことはできていないが、ある程度は防げている。

それでもリテイクで逆包囲される状況を恐れたのか?
非常階段からの攻めは控えめにして、管理事務からの裏詰めやラペエントリーからの殲滅を目指した。

しかし、やはり時間がかかりすぎている。
時間の浪費で最後の1on1も希望が無い状態に陥っている。籠っている敵を打ち崩せない。




RECマッチポイント
9ラウンド目、ロビー防衛
Chaosは弾痕Peekホールを撃ち抜いたりと、やはり撃ち合いの強さは感じさせる。

最後の局面でRECの意識が1階に集中したところで、2階にアプローチをかけていたバックの動きが効いた。

今回も籠って守っていたと言って良いだろうが、現地が弱い防衛拠点なのもあって勝利することが出来ている。


10ラウンド目、地下防衛
RECはやはり籠る防衛。しかし、餅つきは成功させる。

Chaosも理解が進んでいるので早めのPlantを実行するが、RECがニトロでしっかり対応。
以前のRECならできなかったことだ。

だが、ガスグレ投擲は相変わらず微妙だ。
Plantセカンドチャレンジでイーヴィルアイをかいくぐったのは偶然か、Chaosが狙ったのか。

Plantは成立したものの、Chaosは人数が2人しかおらずCoverが足りない。
ここでREC本来の特質であるリテイク上手さも発揮され、1on2.

最後は解除と補強壁の微妙な関係性もあってREC勝利。













REC vs Chaos
お互いに戦術よりもキルを取りに行く特性で、リージョン内で台頭しているチーム。

個性が似ているので接戦が予想されたが、蓋を開ければRECの圧勝。

それにはRECの進化、幅の広がりが関係していたように思う。

対してChaosはかなり一辺倒。
崩壊しかけの強みにすがるシーンも見えた。









RECの弱点と言えば、ガジェット使いの下手さやリテイク偏重の防衛、そして正攻法戦術の未熟さだ。

その点、今回の試合では改善が見えている。(まだ甘いが。)

現地に籠ってガジェットで守る正攻法の防衛、フラグを使った強ポジの排除等。
また、インを使った独自戦術も見せた。

この変化は大きい。








Chaosは「撃ち合い」「リテイク」辺りがキーワードになるだろう。

しかし、その分野が得意なのはRECも同じで、なかなか勝ちきれなかった。

また、ChaosがEUでは珍しく対策を固めるより、自分達の型を貫き通すチームなことが影響した。

RECの柔軟性もあり、Chaosは得意の防衛を落とし続けた。