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シージ試合雑感想#120 FAV vs CAG - TOKYO GAME SHOW 2019 ALIENWARE JAPAN LEAGUE - 春夏王者決定戦 -

FAV vs CAG - TOKYO GAME SHOW 2019 ALIENWARE JAPAN LEAGUE - 春夏王者決定戦 -


※注意事項※

・生放送を見ての初見の感想/考察であることが多いです。
・内容の細かい推考/修正は行っておりません。文章として成り立っていない部分もあります。
・人名や場所名が所々間違っているかもしれません。誤字、脱字もあるかもしれません。
Twitterに短く纏めて投稿する前の下書きのようなものです。
・すなわち色々と雑です。ご了承下さい。



『TOKYO GAME SHOW 2019 ALIENWARE JAPAN LEAGUE』春夏王者決定戦






(感想)

FAV vs CAG


Map:領事館(FAV)、国境(CAG)、海岸線



1マップ目:領事館(FAV)

カピタオ、ヴァル、FAV ban
テルミット、マエストロ、CAG ban
FAV攻撃スタート



1ラウンド目、地下防衛
FAVは1ラウンド目からラッシュ。
ShiNアッシュは補強が割れる前のPeekなど見せたが、防がれる。

FAVのラッシュは最近よく見せているので、CAGも対応が早い。
FAVのラッシュは一方向なことが多く、それが裏目に出なければいいのだが。


2ラウンド目、2階防衛
FAVの管理事務攻めに対して、CAGは早い段階で管理事務に勝負を仕掛けている。
最初は単独勝負だったか?もしれないが、それに付随するように味方の前めのCoverが始まり、最終的にはチーム勝負を整えられているのはさすがだ。


3ラウンド目、ロビー防衛
CAGは2階会議室の防衛にあまり数を割いていなかったので、FAVのチーム連携で2階が壊滅。

CAGの1階厚めの選択は、ラッシュを警戒するが故なのかもしれない。


4ラウンド目、地下防衛
CAGの積極的な遊撃が裏目に出ている。
妖怪が1階単独遊撃のgatoradaミラのCoverに来るなどCAGは良い動きだが、タイミングの問題もあって勝ちきれない。

FAVは裏攻めの形を察知されたことを受けて、全方位から囲むように攻めるが、結果的にはCAGの積極的な勝負を許して人数イーブンになってしまったか。


5ラウンド目、2階防衛
CAGは前目に遊撃しながらドローンを壊して引いていく動きが頻繁に見られる。

それに構っていると何個もドローンを壊される可能性があり、それを半ば無視するような形で攻めると、まだ引いていなくてカットされてしまうということが起こる。

結果としてはクリアリングミスという形だが、それを導くCAGの防衛スタイルの多様さが強力だ。


6ラウンド目、ビザ防衛
FAVはShinアッシュのスニークイン的な読みにくい1の動きが効いているか。

CAGは弱い防衛拠点なのもあって、個人で積極的に勝負を挑んだが、ロックに狩られていった。
後半はチームリテイクを見せたが、ひっくり返せず。




CAG攻撃スタート
7ラウンド目、地下防衛
FAVは1階ピアノを単独で守っていたshuリージョンが早々にカットされてしまっている。
インで見えなくなったところの射線管理ミス?は仕方ない。

FAVの3人がかりでの不利を覆すためのリテイクは良い動きだが、ドローンロックで一度見られたのが大きかった。

FAVのやりたいことはチームで特徴を出せているが、そのぶん理解されてしまうと察知しやすい。


8ラウンド目、地下防衛
FAVはキャッスルを使ってトイレ、ピアノ周辺の守りを強め、外にも積極的に撃ち合って有利を作っていく。

CAGはそれに対してgatoradaサッチャーがライオンに合わせて単独で突っ込むというリスクの大きい選択。
リスクは極大だが、そういった行為を通せるのは大きい。


9ラウンド目、2階防衛
CAGは典型的な管理事務攻め。

FAVは心拍センサーを頼りにしてロックの位置などを把握し、地下の3人で一気にビザ階段をリテイクした。

心拍センサーがどの程度役に立っていたか、運が良かっただけではないかなどと断言はできないものの、心拍センサーの使い方は良い。


10ラウンド目、ビザ防衛
FAVは2人でトラックススティンガーを無視して階段リテイク。

CAGは1階が薄いことを受けて素早く1階を制圧してしまって、Plantで対応を釣りながら地下に詰めた。

定番戦法の一つだが、FAVもあせってしまったか。


11ラウンド目、地下防衛
CAGは以前に比べればだいぶ詰めが早くなっている印象だ。
味方との距離感も良く、FAVに比べてCoverが容易だ。

FAVは状況の変化に合わせてCoverぐらいのイメージだったのかもしれないが、それが通用する速さではなかった。











2Map目:国境(CAG)

カピタオ、ミラ、FAV ban
テルミット、マエストロ、CAG ban
FAV攻撃スタート


1ラウンド目、2階防衛
CAGは前目に位置取りしてドローンを壊す形。

FAVの予備動作の感じられないようなセキュリティへの制圧によって、FAVに形成が傾く。
しかし、それに対応して逆ラッシュ的にセキュリティに攻めてくるCAGもさすがだ。

その後最終的に人数有利を奪い取ったFAVの選択も含めて、このセキュリティの短い急展開は高度な選択が行き交う戦いだった。


2ラウンド目、2階防衛
FAVはスモークで誘いをしたりしつつ、チームでセキュリティ殲滅。
CAGもその癖が分かっているので、逆ラッシュが成立する。

FAVがチームプレイを重視するなら、こっちもそれ以上のリソースをぶつけてやろうというCAGの考えはいい感じに決まっている。


3ラウンド目、換気作業防衛
CAGはヴァルカメを使って積極的に室外に勝負している。
2マップ通じてラペなど外への勝負というのは顕著に見られ、そしてFAVは対応に苦戦している。

FAVは作業室ラッシュの形に切り替えるが、CAGの対応が早い。
CAGはFAVのラッシュ対応が意識下に仕込まれている。


4ラウンド目、税関防衛
FAVのセキュリティ詰めに対して、今度のCAGは突き上げ対応を見せている。

セキュリティPlantに対して、壊れてなかったデフォカメを頼りにニトロで対応。

最後も現地の位置を追う余裕がなく、FAVの敗北。


5ラウンド目、2階防衛
FAVはオフィス攻め。

機会をうかがっているうちに攻めの方向を察知され、CAGの逆襲が始まっている。

それでもオフィス攻めを続行する判断は悪いものでもないが、FAVがここぞという場面で現地に詰めてくることが予測されているのか、妖怪が置いてあって、勝負Plantが通せない。


6ラウンド目、換気作業防衛
FAVは平面攻めを選択する。
CAGはヴァルカメで察知できていた?完全に防衛線が整えられている。

スモークで射線を遮っても、勝負タイミングを理解されてしまっているので、ニトロで2カット、現地との勝負も負けて一気に壊滅した。




CAG攻撃スタート
7ラウンド目、2階防衛
CAGはかなりモンターニュを頼りにした戦術ではあるのだが、モンタで無理やり設置するのではなく、モンタで無理矢理に前線を引き上げる使い方。

途中で設置に対する盾となる動きもいい感じだ。

CAGが見せる新戦術と言っても良い。このチームの攻撃の幅の広がりは喜ばしい。



CAGマッチポイント
8ラウンド目、2階防衛
CAGはフィンカ、ショットガン、ブリッツ、グラズ、イン、無理押しオペレーターのオンパレードだ。

FAVは少し遅れながらも良く対応したが、現地に入り込んだブリッツの存在は大きかった。












3Map目:海岸線(エキシビジョン)

ライオン、ヴァル、FAV ban
カピタオ、イエーガー、CAG ban
FAV攻撃スタート


1ラウンド目、キッチン防衛
CAGはドローンを壊しながら引いていく得意の動き。

こういった防衛スタイルを咎めるには、何らかの形で引きロック・ローテーションロックが有効だ。

今回はShinスレッジのハイド的な位置取りでリテイクを潰し、その1の動きを潰そうとするCAGの目論見も潰したことで完勝に近い形となった。


2ラウンド目、キッチン防衛
CAGはコンカッションマインに合わせて単独リテイク。
こういった個人単位の勝負“も”やってくるのがCAGの厄介なところだ。

FAVは劇場に詰める際にCoverが遅れてしまっているが、CAGの包囲逆ラッシュを警戒しているが故なのかもしれない。

人数不利を背負って密集するFAVの連携は良いが、さすがに人数差は覆せない。


3ラウンド目、ダブルバー防衛
FAVは1の動きによるローテーションロックが効いている。

CAGはバラバラに動いているように見えて、状況に応じて瞬間的に味方との距離が縮まっていくのが素晴らしい。

FAVの一方向からの詰めがまた悪い方向に働いている。


4ラウンド目、ペントハウス防衛
CAGはE側室外に向けて、1階から2階まで上下に前線を敷いて戦っている。
FAVが上手く対応。

海岸線防衛はレベルが高くなるほど防衛はハイリスクを迫られる。
そう考えると悪い戦い方ではない。


5ラウンド目、キッチン防衛
FAVは飛び出しをいくつも咎めて人数有利を獲得する。

ところが、2階での攻防?やPlantに合わせた飛び降りに対応できない。

最後の2on2のリテイクを防げないのも惜しい。2階を確保されているか否か分からないからある程度はしょうがないが。


6ラウンド目、ダブルバー防衛
FAVは2階をラペリングロックに留めて現地に直接詰める形。
フロストマットによってその戦術は崩壊した。

Shinスレッジの1の動き、裏のロック的な位置取りが効果を発揮しているが、CAGの詰めていく動きで弱い現地を攻撃側が守るような形になってしまい、攻守の有利が逆転している。




CAG攻撃スタート
7ラウンド目、ダブルバー防衛
CAGはインを使って逆ラッシュを誘うような戦術が面白い。
実際にFAVは射線管理が甘くなったりしている。

インを分けて投げることで瞬間瞬間に防衛側にどうしようもない状況、勝負せざるを得ない状況を作り出せていたか。(結果論かもしれないが。)


8ラウンド目、ダブルバー防衛
CAGはまたもやインを使ったゴリ押しと見せながら、Shokeiスレッジの1の動きが素晴らしいアクセントとして機能している。

FAVはインに対応しようとするあまり背後が甘くならざるを得ない。先ほどの現地に療法アプローチする形に対応しようとすると裏への警戒は甘くなる。

ある意味、対応してくることを読まれた形だ。


CAGマッチポイント
9ラウンド目、キッチン防衛
CAGがロビーに対する選択を決める前に室外への戦い、セキュリティへの戦いなどで人数が削られる。

CAGは人数が減って多少雑になったか。個人ごとに奮闘するような形になってしまった。

Shinのラウンド。


10ラウンド目、フッカー防衛
FAVはマップに広く展開して、室外への決め打ちや置きエイムによって人数を削る。
CAGにチーム連携までもっていかせない。

その後のCAGが行った現地にラッシュする形は適切な判断だったろうが、人数差は覆せない。


11ラウンド目、ダブルバー防衛
CAGも室外、エントリー前に戦われるのが弱い。
自分たちが頻繁に使う戦法に対応が遅れるのは悲しい。

Shokeiバックの1の動きがいい感じに効果を発揮したが、人数が減りすぎるとCAGの包囲も生かされない。


12ラウンド目、キッチン防衛
CAGは入れるところから入って遊撃を包囲するような動き。海岸線では必要な動きだ。

ロビーが取れているのもあるのか、現地に早めに詰めていく動きも良いだろう。
どちらかと言えば今までのCAGには見られない動きで評価が高い。

FAVは現地に入られた後位置を追えていなかった。エコーを入れていなかったことが裏目に出たか。
遊撃で片を付けるつもりだったのだろう、



















FAV vs CAG
FAV大敗の原因は、前めに戦うCAG防衛との相性の悪さ、CAG攻撃の戦術的幅の広がりなどCAGの成長が関係したか。

また、FAVはチームでハイリスクを取っていけるが、そのリスクの取り方は比較的に一様であった。

チームプレイを重視するがゆえに勝負タイミングを読まれ続け、攻撃が通せない。





CAGのドローンを壊しながら引いていく動きは強力だが、FAVには特に有効に働いたか?

最近のFAVは仕込みドローンが顕著に見られる。
しかし、CAGの遊撃に対応するためには仕込みに回していられない。
そのことはFAVの細かな情報不足感に繋がっていた気がする。

室外への勝負にも苦戦していた。





CAGはモンタで前線を押し上げてPlantを敢行する形、インで逆ラッシュを誘う戦術など、攻撃の戦術が広がった印象だ。

今後の世界大会に向け、それらがどれくらい活用されるかは定かではない。

しかし、CAGの弱点であった攻撃。
それが進化する片鱗、その一端かもしれないなら大変歓迎すべきことだ。